今年「東京タラレバ娘」がドラマ化された漫画家の東村アキコさんの爆笑エッセイ育児漫画「ママはテンパリスト」です。数ある育児漫画の中でも圧倒的に売れた作品で、育児中のママたちに大人気!「5万部を超えればヒット」と言われている中、なんと100万部を超えたそうです!

キャッチコピーは「すいません 育児ナメてました」
子育て疲れを笑いに変える!これさえ読めば子育ての予習ができてしまうかも!いったいどんな内容なんでしょう?

●ごっちゃんとの楽しくも壮絶な日常


作者の東村さんとその愛息子、ごっちゃんとの生活が赤裸々に描かれています。
初産で1人息子といえば、「かわいいかわいい」と溺愛しそうなもの。
しかし東村さんは程よく大雑把に育児をしています。そのおかげ?でごっちゃんは伸び伸びと自由に成長し、日々面白い発言や行動が飛び出します。。

私自身妊娠する前に一度友人から借りて読んだことがあったのですが、育児が始まってない時点でも、回ごとに笑いが止まらないほど面白かったです。
マンガだから誇張してるんだろな~っと思ってましたが、作者が作品中にも述べているように全部実話を元に描いているそう。

この作品では、役立つ育児情報などは一切なしの「我が子の観察日記」で終始徹底されています。
また、東村さん的にはネット上の育児論争に巻き込まれたくないことから、基本的には「ごっちゃんメイン」の描写なのですが、社会に対する不満もちらほらでてきます。
オムツが薬局に置いていない問題や、ネット上の育児論争問題など。
そこがまた育児中のママ達には共感できる部分ではないでしょうか。

●どこが面白いの?


・育児と仕事でテンパリまくりだけど、笑いに変えれる東村さんの視点がすごい。
・ごっちゃんのめちゃくちゃな行動や発言が多いのに、作者は怒るどころか、むしろそれを心の底から楽しんでいる。

なにがって、超個性的なごっちゃんと作者のやり取りが笑えます。
2歳児なら2歳児、3歳児なら3歳児なりの特有な珍行動に、お腹を抱えて笑わずにはいられません。
実際わが子が生まれて日々観察していると、2歳ぐらいからもっと大変に…面白くなるんだろうな~と実感します(笑)

作者は人気マンガ家で、常に締め切りに追われて過ごしている。それなのに、こんなにはちゃめちゃ育児を楽しんでいる。しかも普通の子どもの何倍もやんちゃな、ごっちゃんをほぼ1人で育てている。
幼い頃から、「え?ええー!?」と言ってしまうような珍行動をするごっちゃん。それに戸惑い驚きテンパる母親。
また、東村さんは喧嘩をしても子ども相手だというのに容赦なく戦ったり、険悪なムードになってみたりと、子どもというより1人の人間として接しているので、ごっちゃんの反応が新鮮で発言もどこか大人びていて笑えます。
共感できて、空気も緩み、「なんだ、私だけじゃないんだ!」と安心できると思いますよ。

●作品中の爆笑!エピソードをご紹介


「おっぱい」

産前の母乳講座で「ミルク面倒くせえ!!」 と強烈に思ったことが原因か、母乳が大量に出たという東村さん。ミルクって温度とかほ乳瓶の消毒とかすごく大変って聞きます。
(私も東村さんと同様に思ってたら、幸い母乳のみで済みました)
断乳がなかなかできず、見かねた東村さんはおっぱいにゴルゴ13のゴルゴの顔を描き、ごっちゃんに諦めさせようとします。しかし、ものすごく怖いのにも関わらず泣きながらおっぱいに吸い付くごっちゃん! ゴルゴを思い出し、おっぱいを引っ張りながら飲む姿も可愛かったんだろうな~。
作品の要所要所に、ごっちゃんのおっぱいに対する執念を感じます。

「鬼作戦」 

いくら可愛らしい言動が目立つごっちゃんとはいえ、あまりにも言うことを聞いてくれない時もあります。特に母親ということもあってナメられる。そこで東村さんが取った手法が「鬼作戦」。
すぐ思いつきそうなものではありますが、得体の知れない存在を持ち出してくることでごっちゃんの恐怖感を煽ります。
これが見事に成功!
こんなにも疑いなく引っかかるもの!?と思いましたが、考えてみれば現実か幻想かなんてまだ判別がつかないもの。鬼の存在を否定するだけの知識も経験もありません。小さい子どもがブルブル震える姿は可愛らしくて愛おしくて滑稽で、まさに子育ての醍醐味かも。
鬼作戦中のごっちゃんが、一番子どもらしく感じます(笑)

「ニモ」

映画の「ニモ」を見た後に、スーパーで見つけた煮干しを 「ニモいた!」 と言い張り、その夜は煮干しの袋を抱きしめて寝ていた…というごっちゃん。
東村さんは水族館に連れて言ってあげようとしていたようですが、その必要はなかったようです。

「ぷっくりダンゴ虫」

小さいころ子ども心に密かにハマっていたものってありませんか?
近所の少しでも隠れそうなところに秘密基地つくったり、木の実とかガラクタとか集めて保管していたり。
ダンゴ虫に「ぷっくりダンゴ虫」と命名し、幼稚園のお友達に教えてあげたごっちゃん。
ダンゴ虫に声をかけているところをお母さんに聞かれて笑われてしまい、ものすごく恥ずかしがります。
東村さんも幼いころ、一生懸命描いていた漫画を父親にバカにされて悔しい思いを味わいます。
「あ~こんな気持ちあったな~」と思わず懐かしくなる一場面。

「おもちゃ」

お風呂が大好きなごっちゃん。平気で1時間も遊んじゃいます。
お風呂専用のかわいいおもちゃより、ゴミにするようなものをどこからか見つけそれに興奮します。作品中には、擬人化したおもちゃとジャバの空き容器が登場し、「あ~なんとなくわかる」って共感しちゃいます。
東村さん、本当子ども心忘れてないんだろうな~。

「お灸」

ここは個人的に大爆笑だった場面のひとつ。
初めてお灸を受けた時のリアクションが、なぜか王者的な目線の絶叫。
いったいどこでその言葉を覚えたの?という、幼児にありがちなネタが見事に凝縮されてる1コマ。
いちいちリアクションが突拍子もなく面白いごっちゃん。

●まとめ

漫画家としてハードな仕事をこなしながらの育児なんて想像ができません。東村さん本当にすごいです。育児は疲れます。でも子ども視線で子供の珍事件に寄り添うことも育児の喜びなんだと思います。また周りの優しさ、時には世間の冷たさ、子どもの育てにくさを感じることも多いと思います。この漫画はあるあるエピソード満載で、同じ時間をママとして戦うすべての人に、笑いと勇気を与えてくれる作品です。
子育て中の、特に男の子を育てているママには共感できる部分が多いんではないでしょうか。もちろん女の子しか育てたことのないママにもおススメの一冊。

作品は、ごっちゃんが小学生にあがる前までと決められていたようで(本人のプライバシーのため)、連載は終わりになりましたが、現在のごっちゃんエピソードが番外編で出版されることを期待しています。
ひとまず読んでみないと分からない!
リラックスしたひと時でストレスなんて吹き飛ばしちゃってください♪