「モンテッソーリ教育」という教育法をご存じでしょうか。
モンテッソーリ教育とは、数々の著名人も受けていることでも知られる、独特の教育法です。
赤ちゃんから始められるモンテッソーリ教育とは、一体どんな育児法なのでしょうか?またメリットやデメリットはどんなものがあるのでしょうか?
今回は、モンテッソーリ教育についてと、気になるメリット・デメリットについてまとめていきます。



モンテッソーリ教育を受けた著名人は?

・アンネ・フランク(「アンネの日記」著者)
・ジェフ・ベゾス(Amazon.com創立者)
・サーゲイ・ブリン、ラリー・ペイジ(Google創設者)
・ジミー・ウェールズ(ウィキペディア創設者)
・ジョージ・クルーニー(映画俳優、監督)
・ケンブリッジ公ウィリアム王子、ヘンリー王子(イギリス王室成員)
・マーク・ザッカーバーグ(Facebook創設者)
・ビル・ゲイツ(マイクロソフト創設者)
・藤井聡太(将棋棋士) 他多数

日本人では、将棋で30年ぶりに連勝記録を更新した藤井聡太四段もモンテッソーリ教育を受けています。

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「モンテッソーリ教育」とは?


モンテッソーリ教育は、20世紀初頭にマリア・モンテッソーリによって考案された教育法です。
ローマの精神病院で医師として勤務していたモンテッソーリが、“知的障害児の教育に”と開発した教育法が原点になっています。

その後、モンテッソーリは貧困層の健常児を対象とした保育施設である「こどもの家」を設立し、そこで「モンテッソーリ教育」という独特な教育法が完成されました。
以後、モンテッソーリ教育を実施する施設は「子どもの家」と呼ばれるようになります。

この「子どもの家」は、瞬く間に欧米を中心に世界各国に広がりました。特にアメリカでは2度にわたりモンテッソーリブームが起こり、アメリカ全土にその教育法が普及しました。

日本には、1960年代に紹介され、モンテッソーリプログラムを導入する幼稚園やモンテッソーリ教育を専門に行う「子どもの家」が創設されました。

「モンテッソーリ教育」はどんな教育法?

モンテッソーリ教育の基本は、
子供は、自らを成長・発達させる力を持って生まれてくる。大人(親や教師)は、その要求を汲み取り、自由を保障し、子供達の自発的な活動を援助する存在に徹しなければならない」
という考え方にあります。

モンテッソーリ教育の目的は、それぞれの発達段階にある子供を援助し、「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間に育てる」ことです。

日本では、幼児教育と思っている人が多いのですが、決して幼児教育だけではなく、モンテッソーリ教育では人間として完成するのは24歳頃とされ、それまでの発達段階を4段階に区切っています。その第一段階が幼年期の0~6歳です。


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能力を身につけるには適切な時期がある!~敏感期とは~

モンテッソーリは、子供の月齢や年齢ごとに、子供達の興味の対象が次々と移り変わる点に着目しました。脳生理学に基づき、“様々な能力を身につけるには、それぞれ適切な時期がある”と結論づけ、これを「敏感期」と名付けました。

敏感期は以下のようなものがあります。

・運動の敏感期

0~3歳 運動機能の発達
3~6歳 洗練、調整された運動
歩く・運ぶ・注ぐ・巻く・貼る・折る・縫うなどの動作や動き

・感覚の敏感期

0~3歳 感覚的印象の探求、ため込み
3~6歳 感覚的印象の整理、分類、秩序化
一般に五感と呼ばれる視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚

・秩序の敏感期

6ヶ月~3歳前後
物を置いてある場所や物事の順番に対してのこだわりなど

・言語の敏感期

7ヶ月~3歳前後 話し言葉の敏感期
3歳半~5歳半 文字に対する敏感期
音声を媒介とした「話し言葉」と記号である文字を媒介とした「文字言葉(書き言葉)」がある

・数に対する敏感期

4歳~5歳
数に対して幼児期に敏感期が現れる

・文化の敏感期

6歳~9歳
言語、数以外に出てくる興味や関心

モンテッソーリ教育の大きな特徴は「教具」にあり!


モンテッソーリ教育では「教具」と呼ばれる独特の木製玩具が使われます。
これらはモンテッソーリとその助手達が開発したもので、大きさ・手触り・重さ・材質までにこだわり、子ども達の繊細な五感を刺激するよう配慮されています。
これらを使って子供達が「おしごと」をします。

モンテッソーリ教育は、子供達の敏感期を元に5つの分野に体系化されています。
その中での「おしごと」を通して子供達が自主的に学んでいきます。

モンテッソーリ教育の5つの分野

・日常生活の練習


洗濯やアイロンがけなど日常生活の様々な練習を通し、自分の生活を依存から自立へと成長させ、さらに精神的にも自立する心を育てます。
子供が扱いやすいサイズの教具で、色彩や形が魅力的であるものが使用されます。陶器やガラス製のものなど、本物の持つ美しさを感じられたり、壊さないように慎重に扱うことに慣れていくようにします。

・感覚教育


大小10個の立方体を大きい方から積み上げていく「ピンクタワー」や、視覚を養う「感覚版」、音の高低差を識別する「音感ベル」などの教具を使い、子供の五感を発達させます。

・言語教育


子供の興味や傾向に適したゲームや、言葉遊びを展開します。
枠に沿って選を角などの運筆練習をする「メタルインセッツ」、つるつるした台にザラザラの砂文字を指でなぞる「砂文字盤」などの教具があります。

・算数教育


具体的に感覚で捉えることのできる「数量」から入ります。
「銀行あそび」「切手あそび」「蛇あそび」などの教具を用いて、4桁の四則演算を学びます。

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・文化教育


生命の神秘への興味や芸術に関する表現力など、多岐にわたった能力を育みます。教具は、「太陽系の惑星の模型」や「世界地図・日本地図パズル」「動植物のカード」などがあります。

モンテッソーリ教育のメリット・デメリットとは?

モンテッソーリ教育は、子供達ひとりひとりの行動をしっかり観察し、その子に合った教育を見極めてくれます。下記のようなメリットがあるという報告があります。

メリット

・子どもの個性を伸ばす
・自主性や積極性が身につく
・集中力が養える
・情緒が安定して、何事にも前向きに取り組めるようになる
・問題に直面しても試行錯誤して解決できるようになる
・年の差や性別にかかわらず仲良く出来るようになる
・手先が器用になる

また、一概には言えませんが、デメリットもあるといえます。

デメリット

・協調性に欠ける、集団行動が苦手
モンテッソーリ教育の教育法の基本は「仕事」と呼ばれる自分の作業に集中することを基本にしています。
仕事は基本的に単独で行われます。更に、仕事に使われる道具は1セットずつしか用意されていません。誰かと一緒に使うということがないのです。
そのため、集団に強調することが出来なくなってしまうということがあります。
※協調性を育む教育部門もあります。一つしかない道具を、お互いに譲り合ったり、使う順番を交渉したりして、コミュニケーション能力を育んでいきます。

・子どもらしくなくなる
モンテッソーリ教育では、子供の自発性を重んじています。あくまで子供が自分の興味にしたがって働くことを促します。自立した精神性が育つのですが、子供の年齢はまだ5~6歳程度。少々大人じみてしまうという懸念があります。

・活発な子には向かない、運動不足になりがち
モンテッソーリ教育のお仕事は、室内で一人集中して行うものです。そのため、活発で外で遊ぶのが好き、インドアな遊びを好まないというお子さんには、ストレスになってしまうということがあります。
室内中心の教育を子供の頃から習慣づけると、活動性、運動面での粘り強さが育たないという懸念があります。
※園では、外遊びの時間も設けてメリハリをつけているところもあります。

まとめ

モンテッソーリ教育は、お受験のための教育と思っている方も多いのですが、あくまでも子供の自立を促すための教育法です。デメリットも気になるでしょうが、メリット部分はとても魅力的ですね。
モンテッソーリ園に通っていなくても、家庭でモンテッソーリ教育を取り入れることができます。“3歳までの育児が将来を左右する“と一般にいわれますが、3歳を過ぎても遅くはありません。難しく考えすぎず、モンテッソーリ教育を取り入れてみてはいかかでしょうか。


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